こんにちは、れもんピアノ教室のやまもとです。
 
月1で参加している勉強会では、3月から「コーチング」というテーマでいろいろ学んできました。
単に知識を与える「ティーチング(教える)」ということではなく、生徒の自主性や向上心を高める「コーチング(引き出す)」のスキルについてです。
生徒が受け身にならず、自分で考えたり行動したりできるようになるには、指導者はどんな心持ちでどんな働きをすればいいのか、という事について…これはわたしだけでなく、ご家庭でもきっと活かせることではないかなと思い、ここを使って整理していきたいなと思います。
 
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生徒が自ら何かをしようとする(やる気=意欲)には、必ず理由が発生します。
その理由にはいろんな種類があります。
・自律的な行動意欲(興味があるから・好きだから、成長したいから・自分に必要だから)
・他律的な行動意欲(ごほうびがほしいから・言われたから・ほめられたいから・叱られたくないから)
 
そのやる気を引き出すために、わたしたちはどんな事をしているか?いろいろ考えられます。
ごほうびを設定する、やらなかった時の罰を設定する、おだてる、励ます、などなど…
但し、ここで気を付けたいのは、それによって正しく生徒を導いてあげられるかどうかだと思うんです。
 
例えば「レッスンで1曲合格できたらごほうびをあげる」としてみましょう。
生徒は練習して、合格すればごほうびをもらえる喜びを味わうことができます。そして、次も頑張ろうと思うでしょう。
しかしそれがいつしか「ごほうびをもらうために頑張る」ようになってしまうとどうでしょう。
「ピアノのスキルを伸ばしたいから頑張る」という理想ルート(ちょっと語弊があるかも)からは外れてはいないでしょうか。
 
もちろんすべての生徒さんに当てはまるというわけではなく、年齢や性格を考慮してあえてそういう風にする、という事もかまわないと思います。
大事なことは、こちらの価値観で物事を伝えていくのではなく、生徒ひとりひとりと向き合って、彼らの価値観を認めてあげながら、そして正しい方向へ導いてあげる言葉かけをしていくことではないかなと思っています。
 
ではどうすれば正しい成長を促すことができるか。
それは、「より良い関係構築」つまり「コミュニケーション」が必要だそうです。
どんな事に気を付ければいいかについては、また次回まとめようかなと思います。
 
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わたしがレッスンの中で大事にしていることは、コーチングの中にもありますが、「自立」です。
受け身でのレッスンにはしたくないのです。なので、必ずレッスンの中で何か一つでも生徒に「考えてもらう」ことを大切にしています。
知識を問うことはもちろんありますが、「どうしてこうなのか」「あなたはどうしたいか」「どんな選択肢が考えられるか」なとなど、レッスンのなかで、生徒さんの考えている事を引き出したいと思っています。
そうして、それを繰り返すうちに、お家でもレッスンの中でも「なぜだろう?」「ここはどうなんだろう?」という疑問や「もしかしてこうかな?」という発見をしてくれると嬉しいなと思います。
 
稀に、「楽譜に自分で書き込みしてもいいですか?」と聞いてくれる生徒さんがいますが、大歓迎です。自分の楽譜ですから、自分の好きなようにカスタマイズしてもらってかまいません。発表会用のスケッチブックの余白だって、自分メモにしてくれていいのです。たくさん書けるように大きなものを用意してもらっているので、装飾しようが、絵を描こうが、OKです。
 
自分の考えを持って演奏することと、ただわたしが「こうするといいよ」とか、楽譜そのままに演奏するのでは質にものすごく差が出ます。
自分の音楽をこうしたい!と意志を持って臨んでもらうことがわたしの生徒への成長目標です。
これからの時代、自分の意見を発信するということがとても重要視されています。
たとえ発信する内容が間違っていてもいいと思うのです。自分が自分で考えた事を大事にしていただきたいです。
その為に、まだレッスンの中でもわたしが活かしきれない・不十分なところはいっぱいあります。わたしも学んだことを少しずつ自分のものにしながら良いレッスンを心がけたいなと思います。
 
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ながくなっちゃったなぁ…笑
次回は、コミュニケーションの中で使えるスキルをいろいろまとめたいと思います。
実践は難しい。

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